沖ノ島を半径2km圏内から見ることができた。
これを利用して、念願の沖ノ島を見ることができた。
と言っても、私は当日までどこへ行くのか知らされていなかった。
去年の年末に主人から告げられた。
「1月2日は出掛ける」
しかし、どこへ行くのか尋ねても全く教えてくれなかった。
1月2日当日。
この日は雨の予報で、どんより曇っており、少し雨がパラついていた。
「天気悪いけど、どこへ行くんだろう?」と考えていると、博多港に着いた。
私
「もしかして、沖ノ島に行くの?沖ノ島は行けないから、中津宮のある大島に行くの?」
主人
「どうして分かった!?沖ノ島に行く」
私
「沖ノ島に!?本当に!?上陸はできないから、船の上から見るんだね。と言うか、近づくこともできないんじゃないの!?大丈夫!?」
そんな会話のやり取りをしながら、ビートルに乗船。
不思議なことに、沖に出ると次第に晴れてきた。
主人
「晴れると思た。神社に行く時って、天気が悪くても着くといつも晴れる」
私
「そうだね。不思議なことが起きる時って、どんより曇ってたり、雨が降ってるよね。そして、晴れると不思議なことが起きる」
【沖ノ島とは】
・2017年7月9日、『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群がユネスコ世界文化遺産に登録された。
・九州本土から約60km離れた玄界灘に浮かぶ島。
・古代から現代に至るまで、神宿る島として崇拝されてきた。
・島内には他に例を見ない4〜9世紀までの古代祭祀遺跡が残されている。
・中腹にある巨岩群の周辺には、1,000年以上もほぼ手付かずの状態の祭祀遺跡がある。
・国家の安寧を願う、国家的な祭祀が行われてきた。
・島全体が宗像大社沖津宮の境内。
・立ち入り禁止。女人禁制。
・島に常駐しているのはただ1人の神職。
・宗像大社の神職1人が、約10日交代で島に常駐し、毎朝社殿で神事を行う。
・神職は朝起きると海に入り、肩まで浸かって禊を行い、身を清める。
・社殿には宗像三女神のうち田心姫神(タゴリヒメノカミ)が祀られている。
【沖ノ島の禁忌】
一、島で見聞きしたことを口外してはならない。
一、一木一草一石たりとも島から持ち出してはならない。
一、入島する際は全裸になり海中で穢れをはらう「禊」をしなければならない。
登録されたのは計8つ。
①宗像大社沖津宮(おきつみや)のある沖ノ島。
②小屋島(こやじま)*
③御門柱(みかどばしら)*
④天狗岩(てんぐいわ)*
⑤中津宮(なかつみや)*
⑥沖津宮遙拝所(おきつみやようはいしょ)*
⑦辺津宮(へつみや)*
⑧新原(しんばる)・奴山(ぬやま)古墳群
*②③④は、沖ノ島に付随する3つの岩礁。
*①〜④を総称して沖津宮。
*⑤⑥は、玄界灘に浮かぶ福岡県宗像市の大島にある。
*⑦は、福岡県宗像市の本土にある。
*⑧は、福岡県福津市にあり、信仰を支えた宗像族の墓とされる。
【宗像大社とは】
・御祭神は天照大御神の三女神で、沖津宮、中津宮、辺津宮にそれぞれ祀られ、この三宮を総称して宗像大社という。
・宗像三女神とは、宗像大社を総本宮として、日本各地に祀られている三柱の女神(田心姫神・瑞津姫神・市杵島姫神)の総称。
・三女神は、*天照大神と素戔嗚尊の誓約で生まれた。
*天照大神と素戔嗚尊の誓約の詳細はこちら⇩
『新田神社〜鹿児島県薩摩川内市』
https://keipandkeip.blogspot.com/2022/08/blog-post.html
【沖津宮、中津宮、辺津宮の詳細】
[沖津宮(沖ノ島)]
*神職以外は渡島できない。
[中津宮〔大島〕]
御祭神:瑞津姫神(タギツヒメノカミ)
*大島から沖ノ島まで49km。
[辺津宮〔本土〕]
御祭神:市杵島姫神(イチキシマヒメノカミ)
*辺津宮から中津宮まで11km。
フェリーで25分。
【沖ノ島遊覧クルージング】
ビートルで行く沖ノ島遊覧クルージングということで、
「皆さま、今回、特別に半径2km圏内まで沖ノ島に近付いております」
とアナウンスが流れた。
小屋島、御門柱、天狗岩、この3つの岩礁が鳥居のように見える。
沖ノ島に近付くと青空になった。
またあの時のように天照大御神が来たのかな?
あの時の詳細はこちら⇩
『卑弥呼②』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/himiko-2.html
沖ノ島の帰り、夕焼けの天使の梯子が凄かった。
念願の沖ノ島、遠くから見れただけでも幸せで、とても貴重な体験だった。
【おわりに】
数年前から、主人にいつもこんなことを話していた。
「沖ノ島に行きたい!嵐の日に海に飛び込めば、沖ノ島に流されるかな?」
そして、神功皇后・瑞津姫・市杵島姫・武内宿禰・応神天皇への思いを話した。
「沖ノ島の田心姫は神功皇后。
三女神と言っているけど姉妹じゃない。
3人とも強力な神力を持つ大巫女。
3人揃うと尋常じゃない神力を生み出し、嵐をも引き起こす。
敵国の船も軍隊も追い払うほどの力。
応神天皇は武内宿禰と市杵島姫の子ども。
そのことを隠してまで、神功皇后と武内宿禰が成し遂げようとした事とは何か、思いを汲み取って考えて欲しい。
仁徳天皇は応神天皇の子ども。
仁徳天皇のお墓、大仙陵古墳は鍵穴の形をしている。
その中には、神功皇后・武内宿禰・応神天皇・仁徳天皇とそれに関わった人たち、みんなの思いが詰まっている。
人には話すことのできない思いがね」
ずっとこのような話をしていたら、スピリチュアルに興味のない主人も、沖ノ島が気になったようだ。
世界遺産なので、誰だって興味をそそられるだろう。
世界遺産の中でも、立ち入り禁止の島は珍しいそうだ。
私が神功皇后や武内宿禰に興味がある理由。
詳細はこちら⇩
『武内宿禰と高良大社〜福岡県久留米市』
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