櫻井神社〜福岡県糸島市の神社巡り⑤

2021/10/11

糸島 神社仏閣 神直日神 大直日神 八十枉津日神 福岡 櫻井神社

 





櫻井(さくらい)神社




【所在地】


福岡県糸島市志摩桜井




【御祭神】


神直日神(カムナオヒノカミ)


大直日神(オオナオヒノカミ)


八十枉津日神(ヤソマガツヒノカミ)




【八十枉津日神、神直日神、大直日神】


伊弉諾命(イザナギノミコト)が黄泉(よみ)の国で穢れを受け、禊を行った時、最初に生まれたのが八十枉津日神。

次に生まれたのが神直日神、大直日神。

つまり、三柱とも黄泉の国の穢れから生まれた神。

八十枉津日神の「マガ」は「災厄」、「ツ」は格助詞「の」、「ヒ」は神霊のことで、「マガツヒ」は「災厄の神霊」という意味。

神直日神、大直日神は、罪祟りを祓う神。




【不思議な神社】


櫻井神社で違和感を覚えたのは、御祭神を書いた扁額がどこにもないことだ。

前述の御祭神は、櫻井神社のホームページで調べた。

扁額はないのにホームページには書いている・・・なぜだろう?不思議だ。

拝殿へ向かう鳥居の前にある看板には、こう書かれていた。



[桜井神社]

筑前国の守護神と仰がれた桜井神社創建の起源は、1610年の豪雨により古墳の入口が開き、霊験あらたかな神様が現れたことに始まります。
このことが筑前二代国主・黒田忠之公の知ることとなり、1632年に現在の社殿境内が創建されています。
当初より「與止姫大明神(よどひめだいみょうじん)」と称されていましたが、桜井八ヶ所の氏神を合わせ祀り、桜井神社と改称され、今日にいたっています。



與止姫大明神が御祭神かと勘違いしそうになった。

佐賀県に與止姫神社があるが、與止姫とは、神功皇后の妹とも、豊玉姫とも言われており、謎多き存在。

桜井神社の本殿・拝殿・桜門は立派な彫刻が施されている。

本殿の後ろに、岩戸宮(いわとぐう)がある。

看板に書いてある、霊験あらたかな神様が現れた古墳だ。

つまり、古墳を岩戸宮という名前で祀っている。

岩戸宮の拝殿が古墳の入口だ。

年に一度、この古墳に入ることができるようだ。




【櫻井大神宮】


櫻井神社の境内には櫻井大神宮もある。

御祭神は、天照大御神




【櫻井大神宮の由緒】


櫻井神社、御祭神の神託を受けた黒田忠之公が、櫻井神社創建前の1625年に岩戸神窟(古墳・岩戸宮)の西南に、伊勢神宮の祀官・橋本氏により、伊勢神宮の内宮・外宮の両宮の御分霊を奉じさせ、御鎮座頂いた。

櫻井大神宮も詳しいことが書かれていなかったので、櫻井神社ホームページから引用。

伊勢神宮の内宮・外宮の分霊に御鎮座頂いたのなら、豊受大神も御祭神なのでは…?と思うのは私だけだろうか。




【おわりに】


櫻井神社の御祭神の八十枉津日神は、災厄の神なので神社に御祭神を書いていないのだろうか?

仮にそうだとしても、災厄の神も神様なのだし、罪祟りを祓う神直日神・大直日神を祀っているのだから、御祭神を書いてほしい。

それとも他に理由があるのか?

古墳の入口から現れた神は、霊験あらたかな神だったのだろうか?

八十枉津日神のような存在のものが現れたとしたら、それを封じる為に神直日神、大直日神を祀っているのかもしれない。

あくまでも私の考えなので、皆さんも櫻井神社を訪れて自分の目で確かめてほしい。

ちなみに、櫻井神社は嵐ファン、ジャニーズファンに人気。

絵馬を見ると、ジャニーズファンがたくさん訪れていることが分かる。

そう言えば、駐車場で車から降りて神社の方向を見ると、白い靄がかかっているように見えた。

櫻井大神宮で主人も同じことを言い出した。

いったい何だったのだろうか?

不思議な櫻井神社。



『福岡県糸島市の神社巡り①〜⑤』

 終わり



 今回訪れた福岡県糸島市の神社⇩


『雷神社』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_30.html


『高祖神社』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_22.html


『箱島神社』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_17.html


『神在神社』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_14.html