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【箱島神社】

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【神在神社】

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高祖神社(たかすじんじゃ)


【御祭神】

主座

彦火々出見命(ヒコホホデミノミコト)


左座

玉依姫命(タマヨリヒメノミコト)


右座

息長足姫命(オキナガタラシヒメノミコト)


【創立の由来】

創建不明。

九州諸将軍記には「神代より鎮座あり神功皇后、三韓より凱旋の後、当社の社殿を乾の方に向け御建立」と記されている。

この機縁で神功皇后を相殿にお祀りした。

*三代実録には、877年9月25日「正六位高礒比賣神に従五位下を授く」と記されている。

高礒比賣神(タカギヒメシン)とは高祖神社のことで、相殿に玉依姫命、息長足姫命をお祀りしてあるので、このように呼ばれていると語り伝えている。


*三代実録

日本の平安時代に編纂された歴史書。

全50巻。

858年から887年の30年間を扱う。

901年に成立。

菅原道真もこの編纂に携わっている。


御祭神の息長足姫命は神功皇后のこと。

由来の『高礒比賣神とは高祖神社のことで』が気になる。

高礒比賣神と神様の名前を書いているのに、なぜ高祖神社のことになるのか?腑に落ちない。

偶然、高礒比賣神のことであろう人物の名前を発見した。

新羅渡来の天之日矛(アメノヒホコ)伝説に、高礒比賣を思わせる人物が出てくる。


【天之日矛伝説】

とても長くなるので割愛して説明。

新羅の国の王子・天之日矛(アメノヒホコ)は、阿加流比売(アカルヒメ)を妻にした。

従順な妻だったので、天之日矛は調子にのってしまい、妻を罵るようになった。

すると妻は「祖国の国に帰る」と言って、日本の難波まで逃げた。

天之日矛の妻は、難波の比売碁曽社(ヒメゴソノヤシロ)の阿加流比売という神だった。

天之日矛はすぐに妻を追いかけた。

難波に着くと、渡りの海の神が遮って港に入れなかった。

そこで引き返して、但馬国(兵庫県)に着いた。

ここで前津見(マエツミ)を妻にして、子供が産まれた。

このずっと後の子孫に、葛城高額姫(カズラキノタカヌカヒメ)がいる。

神功皇后の母親だ。


高祖神社の高礒比賣(タカギヒメ)は、神功皇后の母・葛城高額姫(カズラキノタカヌカヒメ)のことではないか。


    カズラキノタカヌカヒメ    

        ↓

    カズラギノタカヌカヒメ

        ↓

     ギノタカヌカヒメ

        ↓

      タカギヒメ


このようになったのではないか。


神功皇后の母親である葛城高額姫が、高礒比賣であっても何らおかしくない。


少し不思議なことがあった。

「高礒比賣とは誰だろう?」と考えた瞬間、ボールペンのインクが急に付かなくなった。

これは調べないといけないと思い、検索していたら、天之日矛伝説に辿り着いた。

勝手に手が動いたというか、無意識で検索していたので、どうやって天之日矛伝説まで辿り着いたのか?…記憶にない。

「高礒比賣は葛城高額姫のことかな?」と思いながらボールペンを動かすと、インクが付くようになった。