雷(いかづち)神社
【所在地】
福岡県糸島市雷山
【御祭神】
瓊瓊杵尊(ニニギノミコト)
※水火雷電神として祀られている。
彦火火出見尊(ヒコホホデミノミコト)
※高祖大神として祀られている。
應神天皇 (オウジンテンノウ)
神功皇后(ジングウコウゴウ)
*久奈戸大神(クナドノオオカミ)
住吉大神(スミヨシオオカミ)
*久奈戸大神の詳細はこちら⇩
『箱島神社』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_17.html
【由緒と歴史】
雷神社は、標高955mの雷山(らいざん)の中腹に鎮座する。
雷山は、古来より雷神が鎮座する霊山で、女人禁制だった。
日照りが続いた年には、雨乞いの祈祷が行われていた。
1342年、*九州探題の*一色範氏(いっしきのりうじ)が、雨乞い祈祷を催促した文書が残っている。
創建は70年頃(垂仁天皇在位中)。
第6代孝安天皇〜第11代垂仁天皇まで、異国からの襲来が何度もあったが、雷神社の神が大雷火となり(大きな落雷で火災が起きた)、異国の敵を降伏させた。
その為、垂仁天皇は雷神社を畏れ敬い、社殿を建て、敵国降伏の神として尊崇した。
異国からの襲来のことは、高良大社(福岡県久留米市)や楯崎神社(福岡県福津市)の神秘書に『イルヰ』という敵の名前で書かれているとのこと。
神功皇后たちも雷神社に滞在していた。
神功皇后が三韓征伐の際、武内宿禰に命じ、宝剣宝鏡を供えて祈願した。
*九州探題:室町幕府が九州統制の為に置いた職。
*一色範氏:足利氏の家臣。
【おわりに】
雷神社は軍事的拠点で重要な場所だったようだ。
軍事的拠点という点では、福岡県久留米市にある*高良大社と似ている。
北部九州は、神功皇后・応神天皇・武内宿禰を祀った神社がとにかく多い。
神功皇后・応神天皇・武内宿禰を祀っている神社には、必ずと言っていいほど住吉三神と宗像三女神が祀られている。
武内宿禰は黒男、宗像三女神は比売大神という名前で祀られていることが多い。
雷神社は、神功皇后と応神天皇(應神天皇)は祀られているが、武内宿禰は祀られていない。
神社の歴史には「神功皇后が武内宿禰に命じて…」と登場するので、武内宿禰が祀られていないのは不思議。
御祭神の彦火火出見尊が武内宿禰のことだろう。
雷神社の社殿の後方は、大きな木がたくさん生えた崖になっている。
急斜面で道はなく、登るような場所ではないが、その崖の上が気になったので、登って覗いてみた。
石が並んでいるように転がっており、古墳か祭祀跡じゃないかと感じた。
でも、どこにもそのようなことは書いてないので、真実は分からない。
*高良大社の詳細はこちら⇩
『武内宿禰と高良大社~福岡県久留米市』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/08/blog-post_22.html
今回訪れた福岡県糸島市の神社⇩
『櫻井神社』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/10/blog-post.html
『高祖神社』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_22.html
『箱島神社』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_17.html
『神在神社』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/09/blog-post_14.html
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