八重垣神社〜島根県松江市佐草町

2021/07/11

クシナダヒメ スサノオ 神社仏閣 島根 八重垣神社

 



八重垣(やえがき)神社




【所在地】


島根県松江市佐草町




【旧称】


佐久佐(さくさ)神社




【御祭神】


・素戔嗚尊(スサノオノミコト)


・稲田姫命(イナダヒメノミコト)


・大己貴命(オオナムチノミコト)


・青幡佐久佐日古命

※佐草宮司先祖神




【由緒と歴史】


創建年代は不明。

社伝では、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した後、稲田姫命との住居を建てた須賀の地〔現在の*須我神社〕に創建。

後に、佐久佐神社〔現在の八重垣神社〕に遷座したと伝えられている。

1872年〔明治5年〕、佐久佐神社の境内に祀られていた八重垣神社を合祀。

1878年〔明治11年〕、社名を八重垣神社に改称。

八重垣神社の境内奥地の*佐久佐女(さくさめ)の森は、素戔嗚尊が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する際に、稲田姫命を隠した場所。

素戔嗚尊は、森の大杉の周囲に八重垣を造り、稲田姫命を隠した。

佐久佐女の森の奥〔奥の院〕にある鏡の池は、稲田姫命が八重垣に隠れた際の飲料水として使われた池。

また、稲田姫が鏡代わりに姿を映すために使われた池でもある。



*須我神社の詳細はこちら⇩

『須我神社~島根県雲南市』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post.html



*佐久佐女の森:下記で説明。




【稲田姫命のまとめ】


稲田姫命の夫は、素戔嗚尊。

父は、脚摩乳命(アシナヅチノミコト)。

母は、手摩乳命(テナヅチノミコト)。

祖父は、大山祇命(オオヤマヅミノミコト)。

脚摩乳と手摩乳は、大山祇の子供。

つまり、脚摩乳と手摩乳は、兄妹で夫婦。




【境内社】


[伊勢宮]


祭神:天照大御神


伊勢宮



[脚摩乳神社]


祭神:脚摩乳命(アシナヅチノミコト)

※稲田姫命の父


合祀:誉田別命(ホムタワケノミコト)

※第15代・応神天皇


脚摩乳神社



[手摩乳神社]


祭神:手摩乳命(テナヅチノミコト)

※稲田姫命の母



[貴布禰神社]


祭神:高龗命(タカオカミノミコト)


合祀:倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)


貴布禰神社



[山神神社]


祭神:大山祇命(オオヤマヅミノミコト)



[天鏡(あめのかがみ)神社]


祭神:稲田姫命


天鏡神社




【佐久佐女の森と鏡の池】


佐久佐女(さくさめ)の森は、八重垣神社の拝殿の左にある門をくぐり、境内の奥に進むとある。

佐久佐女の森の奥〔奥の院〕に鏡の池と天鏡神社がある。

鏡の池は、良縁占いの場所で有名。

占い方は、占い用の和紙に硬貨をのせ、池に浮かべる。

雨の日の鏡の池は、神秘的で美しかった。

佐久佐女の森に入ると雰囲気が変わり、静かな空間になる。

佐久佐女の森は自然豊かで好きだ。


鏡の池


奥に見えるのが天鏡神社


佐久佐女の森




【おわりに】


八重垣神社に着くと、激しい雨が降ってきた。

「八重垣神社に嫌われてるのかな?早く帰ろうかな」

脚摩乳命と誉田別命を一緒に祀っているのが気になる。

「脚摩乳は仲哀天皇か武内宿禰?手摩乳は神功皇后か市杵嶋姫命?稲田姫は何者?宗像三女神の誰か?市杵嶋姫?湍津姫?」

本殿壁画には、素戔嗚尊、稲田姫命、天照大神、市杵嶋姫命、脚摩乳命、手摩乳命が描かれているそうだ。

「なぜ一緒に市杵嶋姫命が描かれているのだろうか?」

手摩乳が市杵嶋姫命であれば、壁画に市杵嶋姫命が描かれているのも納得できる。

天照大御神と素戔嗚尊の誓約で生まれた神は、宗像三女神の市杵嶋姫、湍津姫、田心姫。

壁画に市杵嶋姫が描かれていてもおかしくはないのだが…。

神功皇后は、宗像三女神の田心姫のこと。

応神天皇は、武内宿禰と市杵嶋姫命の子ども。

そのような気がしてならない。