八重垣(やえがき)神社
【所在地】
島根県松江市佐草町
【旧称】
佐久佐(さくさ)神社
【御祭神】
・素戔嗚尊(スサノオノミコト)
・稲田姫命(イナダヒメノミコト)
・大己貴命(オオナムチノミコト)
・青幡佐久佐日古命
※佐草宮司先祖神
【由緒と歴史】
創建年代は不明。
社伝では、素戔嗚尊が八岐大蛇を退治した後、稲田姫命との住居を建てた須賀の地〔現在の*須我神社〕に創建。
後に、佐久佐神社〔現在の八重垣神社〕に遷座したと伝えられている。
1872年〔明治5年〕、佐久佐神社の境内に祀られていた八重垣神社を合祀。
1878年〔明治11年〕、社名を八重垣神社に改称。
八重垣神社の境内奥地の*佐久佐女(さくさめ)の森は、素戔嗚尊が八岐大蛇(やまたのおろち)を退治する際に、稲田姫命を隠した場所。
素戔嗚尊は、森の大杉の周囲に八重垣を造り、稲田姫命を隠した。
佐久佐女の森の奥〔奥の院〕にある鏡の池は、稲田姫命が八重垣に隠れた際の飲料水として使われた池。
また、稲田姫が鏡代わりに姿を映すために使われた池でもある。
*須我神社の詳細はこちら⇩
『須我神社~島根県雲南市』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post.html
*佐久佐女の森:下記で説明。
【稲田姫命のまとめ】
稲田姫命の夫は、素戔嗚尊。
父は、脚摩乳命(アシナヅチノミコト)。
母は、手摩乳命(テナヅチノミコト)。
祖父は、大山祇命(オオヤマヅミノミコト)。
脚摩乳と手摩乳は、大山祇の子供。
つまり、脚摩乳と手摩乳は、兄妹で夫婦。
【境内社】
[伊勢宮]
祭神:天照大御神
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伊勢宮 |
[脚摩乳神社]
祭神:脚摩乳命(アシナヅチノミコト)
※稲田姫命の父
合祀:誉田別命(ホムタワケノミコト)
※第15代・応神天皇
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脚摩乳神社 |
[手摩乳神社]
祭神:手摩乳命(テナヅチノミコト)
※稲田姫命の母
[貴布禰神社]
祭神:高龗命(タカオカミノミコト)
合祀:倉稲魂命(ウカノミタマノミコト)
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貴布禰神社 |
[山神神社]
祭神:大山祇命(オオヤマヅミノミコト)
[天鏡(あめのかがみ)神社]
祭神:稲田姫命
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天鏡神社 |
【佐久佐女の森と鏡の池】
佐久佐女(さくさめ)の森は、八重垣神社の拝殿の左にある門をくぐり、境内の奥に進むとある。
佐久佐女の森の奥〔奥の院〕に鏡の池と天鏡神社がある。
鏡の池は、良縁占いの場所で有名。
占い方は、占い用の和紙に硬貨をのせ、池に浮かべる。
雨の日の鏡の池は、神秘的で美しかった。
佐久佐女の森に入ると雰囲気が変わり、静かな空間になる。
佐久佐女の森は自然豊かで好きだ。
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鏡の池 |
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奥に見えるのが天鏡神社 |
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佐久佐女の森 |
【おわりに】
八重垣神社に着くと、激しい雨が降ってきた。
「八重垣神社に嫌われてるのかな?早く帰ろうかな」
脚摩乳命と誉田別命を一緒に祀っているのが気になる。
「脚摩乳は仲哀天皇か武内宿禰?手摩乳は神功皇后か市杵嶋姫命?稲田姫は何者?宗像三女神の誰か?市杵嶋姫?湍津姫?」
本殿壁画には、素戔嗚尊、稲田姫命、天照大神、市杵嶋姫命、脚摩乳命、手摩乳命が描かれているそうだ。
「なぜ一緒に市杵嶋姫命が描かれているのだろうか?」
手摩乳が市杵嶋姫命であれば、壁画に市杵嶋姫命が描かれているのも納得できる。
天照大御神と素戔嗚尊の誓約で生まれた神は、宗像三女神の市杵嶋姫、湍津姫、田心姫。
壁画に市杵嶋姫が描かれていてもおかしくはないのだが…。
神功皇后は、宗像三女神の田心姫のこと。
応神天皇は、武内宿禰と市杵嶋姫命の子ども。
そのような気がしてならない。
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