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『英彦山・玉屋神社〜御池神事②』

英彦山の説明を書いています。

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_21.html


『英彦山・玉屋神社〜御池神事①』

御池神事に行くことになったきっかけを書いています。

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_20.html



御池神事 

2021年7月21日


2日前から機嫌が悪く、「御池神事行かないでいいや」と思っていた。

すると、御池神事の1日前にGoogleから

"あなたの投稿した口コミがGoogleマップで大人気です"

とメールがきた。

見ると英彦山の投稿だった。

「御池神事に行けってことか」


御池神事当日、機嫌は直った。

しかし、向かう途中で気に食わないことがあり、また機嫌が悪くなる。

トイレ休憩の為、英彦山から近い道の駅に入った。

外のトイレに向かうと、立っていた工事関係者の方から、「すみません。女性の方は中のトイレをご利用下さい」

道の駅内の離れた場所のトイレに行き、外に出ると…!!

バケツの水をひっくり返したような豪雨が降っていた。

「どういうこと!?さっきまで全然雨降りそうじゃなかったし!」

走って車に向かったが、びしょ濡れ。

主人は全く濡れておらず、平然としていた。

「戻る時雨降ってなかったの?」

『うん、今降ってきた』

英彦山に向かっている時も、豪雨は止むことはなく、車のワイパーは水はけが追い付かず、ほとんど前が見えなかった。

でも、英彦山に着けば、雨が止むことは分かっていた。

なぜなら、英彦山は霊山。穢れた人を拒む。

私がネガティブな感情になっていたので、浄化して清める為に雨が降ったのだと理解した。

豪雨で瞬時に浄化する清めの雨。

「雨降りそうになかったのに突然の豪雨、ウケる、ハハハッ」と言いながら笑った。


英彦山に到着。

思った通り雨は止んだ。

ここからは登山。

前回最短ルートの道を教えてもらったので、玉屋神社まで15分で着く予定。

しかし、英彦山は修験者が修行をする山なので険しい。

2回道を間違える。

途中から道がなくなり沢になった。

30分程の集中豪雨で沢の水が増していた。

「沢を上に登れってこと?」

取り敢えず登ってみると合っていた。


玉屋神社到着。

玉屋神社は岩と一体になった神社。

御池神事が始まった。

社殿の祭壇の前で、神主さんがいくつかの祝詞を唱える。

その後、3人の山伏の方々が、法螺貝と錫杖を鳴らしながら般若心経を唱えた。

「凄い!神仏融合だ」

般若心経が始まると、神主さんは、祭壇横の引き戸を開け、奥へと入って行った。

奥が気になったので、背伸びをして覗いて見た。

奥は、岩窟になっており、真っ暗で先が見えない。

社殿に架かる額が【般若窟】と書いている理由が、山伏の般若心経と岩窟になっているのを見て分かった。

奥に入った神主さんが、謎の祝詞?を唱えた。

この時、祝詞と般若心経が一緒になり、私は身震いして体がゾワゾワした。 

「凄い!」

すると、斜め後ろから強い風が2回吹き上げた。

「ん?どなたか来たみたい」

暫くすると、「ウォーッ」と神主さんの叫び声が響いた。

そして、祭壇横の引き戸から、水のタンクを持った神主さんが戻って来た。

どうやら、水を汲み上げる前に祝詞を唱え、汲み終えた後に「ウォーッ」と言っていたようだ。

神主さんから、参加者一人一人の名前が呼ばれ、拝殿に上がり、玉串を頂き、祭壇の前に玉串を捧げ、神事は終了。

汲み上げた清水は、参加者に振る舞われた。


神主さんのお話。

「毎年この神事が終わりますと、皆様から『今年の水の色はどうでしたか?』と問われます。昔は汲み上げた水の色で、一年の吉凶を占っておりました。今年の色でございますが、濁っておりました。これをどう捉えるかは、皆様御自身での御判断となります」


岩清水?下から湧き出る湧水?気になっていた。

調べると、前回の玉屋神社の説明で書いたように、岩窟から清水が湧き出ているということだった。

ペットボトル入った清水は透明だが、底に細かな物質が沈澱している。

ペットボトルを振ると濁る。

飲んでみると、コントレックスに少し似た硬い味がした。

今年の吉凶はどうであれ、天災や疫病が流行っても、平常心を持った人が幸せかも。



英彦山・玉屋神社〜御池神事①〜③

終わり。



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『卑弥呼②』

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