運命モルモット

2021/07/01

モルモット 不思議な体験


2018年7月、姉からデグーという小動物を譲り受けた。

「ドブネズミみたい」と周りから言われた。
デグーはすぐ懐いた。

教えてもないのに、鼻鼻という芸を覚えた(私が勝手に名付けた芸)。肩に乗ってきたデグーに、「鼻鼻は?」と言うと、私の鼻に鼻を近づける芸だ。

私はいつもデグーに「君が来てくれてよかった。幸せだよ。ありがとう」と言った。


2019年3月。この日は息ができないほど胸が痛かった。

いつもは持病もなく健康なのだが、正月に3体の霊に取り憑かれ、頻繁に胸が痛くなり、体調が悪くなった。

デグーの様子がおかしい。

朝は回し車に乗り、元気に走り回っていたのに、私が来ても巣穴から出てこない。

触ってみると体が冷たく、息が絶え絶えだった。巣穴から出して温めたりしたがダメだった。

デグーが息を引き取った瞬間、私の胸の痛みが消えた。

「私の胸の痛みをこの子が持って行ってくれたんだ」

とても悲しかった。

10月にお祓いをするまで体調は悪かったけれど、胸が痛くなることはなかった。 

「もう二度と動物は飼わない」と決めた。


デグーが亡くなって1週間後。

「モルモットを飼いたい。モルモットを飼わなきゃ」

天の声?私自身の思い?よく分からない突然の声に動揺した。

思いとどまろうとしても、「モルモットを探さなきゃ」となってしまう。

「よく行くペットショップだし、モルモットいないし」と思いながら、よく訪れるペットショップに向かった。

「いた!…どうして!?…しかも1匹」

何となく足が悪いような気がして、店員さんに尋ねた。

「だいぶ前に兄弟モルモットと一緒に入荷しましたが、ある日、片足がぷらーんと骨折したようになり、店頭から下げました。兄弟モルモットにいじめられ、怪我したようです。脊髄を損傷していました。奇跡的に快復し、店頭に出したばかりです。兄弟モルモットは直ぐに売れてしまいました」

一度家に帰り考えた。


翌日、モルモットを迎え入れた。

最初の一週間は巣穴の中にこもっていた。

「何か視線を感じる」と思っていたら、まるで家政婦は見た!かのように、モルモットが巣穴の奥からじっーとこちらを覗いている(笑)

「全く動かないしつまらない。飼わなければよかった」と思うこともあったが、すぐに愛着が湧き、懐いた。

教えてもないのに、ご飯の時に"待て"と"よし"ができた。庭に放しても逃げない。私について来る。

「人よりも賢いんじゃないか!?」と思わせる不思議なモルモット。


ある日、「私はマルちゃん(モルモット)のお姉ちゃん?」と声に出して聞いてみた。

何も反応がない。

「私はマルちゃんのお母さん?」

「うん、うん」と小刻みに首を縦に振った。頷いている。


最近、「マルちゃんのお母さんは母なる地球?」と聞いてみた。

「うん、うん」と頷いた。

何だか嬉しくなり、「そうね。よかった、よかった。母なる地球ね?」とまた聞いてみた。

やっぱり「うん、うん」と頷く。


数日前、寝ているモルモットのゲージに足が当たり、大きな音がして振動を与えてしまった。

「マルちゃんごめん」と言うと、ニマーっと笑った。ビックリした。初めてのことだったので少し怖かった(笑)


不思議なことは他にもある。

買い物に行くべきかどうか悩んでいた時、「マルちゃんどう思う?」と何気なく聞いてみた。

すると、雨が降り出し、行かなくていい状況になった。

ちょっとしたことで悩んだ時に、「どう思う?」と尋ねると、何らかの答えが返ってくる。


不思議な縁で巡り会えたこの現象を『運命モルモット』と名付けた。


本当は今日は別の内容を書こうとしていた。

急に眠くなり、夢の中で『運命モルモット』を書いていた。

『運命モルモット』にしなさい。というメッセージだったのだろう。