神魂神社〜島根県松江市大庭町

2021/07/12

イザナミ 火継神事 国宝 神魂神社 神社仏閣 島根 日本の歴史 不思議な体験



神魂(かもす)神社




【所在地】


島根県松江市大庭町




【御祭神】


[主祭神]


伊弉冉大神(イザナミノオオカミ)



[合祀]


伊弉諾大神(イザナギノオオカミ)



拝殿




【由緒と歴史P146〜147】


神魂神社の由緒と歴史は以下の本より引用。

関 裕二『神社仏閣に隠された古代史の謎』(徳間出版、2008年、P146〜148)

引用部はページ数を【】に記載。


出雲国造の祖・天穂日命(アメノホヒノミコト)の降臨の地。

1902年、神魂神社周辺の「神納山」の墳丘が「伊弉冉尊御陵参考地」に指定されている。

出雲国造家の本来の拠点は、出雲の東側、意宇郡(おうぐん)。

神魂神社周辺に屋敷があったとされている。

弥生時代後期の中心は、出雲大社のある西側の杵築(きづき)。

古墳時代に入ってからの中心は、神魂神社のある東側の意宇郡。

出雲国造家は、意宇川上流の*熊野大社を祀ってきた。

*律令時代に、神魂神社の北側の平野部に、国府が造られた。

出雲国造は*郡司(ぐんじ)となり、国司に仕えた。

平安時代初期、国造家は出雲大社に移る。

熊野大社で行っていた*火継神事(ひつぎしんじ)などの儀礼は、神魂神社で執り行われるようになった。



*熊野大社の詳細はこちら⇩

『熊野大社〜島根県松江市八雲町』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_9.html



*律令時代:701年〜10世紀後半。



*郡司:郡を統治していた地方官。



*火継神事:下記で説明。




【天穂日命 P146】


天穂日命は、*天照大神と素戔嗚尊の誓約で生まれた。

天穂日命は、出雲の国譲りの直前、高天原(たかまのはら)から出雲に遣わされ、国譲りの根回しを命じられていた。

しかし、天穂日命は、出雲の神々に心服して、出雲に住み着き、高天原に帰らなかった。

「先代旧事本紀(せんだいくじほんぎ)」には、天穂日命の11世孫が出雲国造に任命されたと記されている。



*天照大神と素戔嗚尊の誓約の詳細はこちら⇩

『新田神社〜鹿児島県薩摩川内市』

https://keipandkeip.blogspot.com/2022/08/blog-post.html




【火継神事 P147〜148】


火継神事は、天穂日命の霊を引き継ぐ神事。

出雲国造が危篤になると、杵築から意宇の神魂神社に、神火相続(おひつぎ)の準備を始めるようにと、使者が出される。

国造が亡くなると、これを秘匿するために、国造に普段通りの生活をさせる。

衣冠を正しくし、食膳の前にお座りいただく。

国造は生まれも死にもしないので、国造が死んだことを公表できないのである。

これから始まる神火相続によって、天穂日命の旧国造の霊は、新国造に引き継がれる。

*嫡子(ちゃくし)は大慌てで裏門から飛び出し、不眠不休で神魂神社を目指す。

神魂神社まで直線距離で40km。

神魂神社に着くと、*参籠所(さんろうしょ)に入り、火鑽臼(ひきりうす)と火鑽杵(ひきりぎね)で作った神火を受け取り、5つの火桶に移す。

これが「火継神事」の「火」。

また、この聖なる火を「別火(べっか)」と呼ぶ。

この神火と神聖な井戸の水を用いて神饌(しんせん)を造り、神に捧げ、国造もこれを食す。

昔の国造は、生涯この別火によって造られたまかない以外は、口にしてはいけないと決められていた。

天皇家の大嘗祭(だいじょうさい)は、この火継神事とそっくり同じことを行なっている。



*嫡子:跡継ぎ。新国造。



*参籠所:一定期間籠って神仏にお祈りする施設。




【社殿】


1583年に建てられた本殿は、国宝に指定されている。

現存する日本最古の大社造。

大社造の古制は、出雲大社よりもよく保存している。

神座は、左奥に横向きに置かれており、出雲大社とは逆向きに造られている。

拝殿に飾ってある鏡の土台は、尻尾にふさふさの長い毛が生えた長寿の亀の木彫りで、繊細で美しい。



本殿 国宝 大社造


国宝の看板




【末社】


本殿向かって右から以下の順番で並んでいる。


・御釜殿

・熊野社

・伊勢社

・杵築社

・貴布袮稲荷両神社 ※重要文化財

・外山社

・荒神社

・蛭子社

・武勇社

・秋葉社




【不思議な体験】


神魂神社はエネルギーのようなものが高いと感じた。

拝殿と末社のほとんどで、参拝すると、文字が見えた。

拝殿では、伊奘冉大神?と思われる女性のイメージと「子宝、子授け」の文字が見えた。

天穂日命が降臨の際に利用した大釜を祀る釜御社では、「子守り」の文字。

他の末社では「大祓、水大祓」など、他にもいくつかの文字が見えたが、全部は覚えていない。

島根を訪れてから、神社で初めて文字が見えるようになった。

文字は漢字や平仮名の単語で見える。

平安時代のようなくずし字が、炙り出しのように見えた時もあった。

見えた文字は、テレパシーのような感じで大概は何を伝えているのか分かる。

文字は、何を伝えているのか自分で解釈しないといけない時もある。

その時は、後日、分かる状況がやってくる。

例えば、本、ブログ、テレビなどを見ていたり、誰かとの会話の内容などから、「このことだ!」と分かる時が来る。

以前、*見ず知らずのハイクラスの能力者が、私に突然、「あなたは子供を産まないといけない」と話しかけてきた。

神魂神社でも、伊奘冉大神に「子どもを産みなさい」と、天穂日命に「産まれた子どもを守ります」と言われているようだった。



*見ず知らずの人に話しかけられた話の詳細はこちら⇩

『卑弥呼②』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/himiko-2.html




【おわりに】


神魂神社に着いたのは夕方5時だった。

激しい雨が降っていた。

参拝していると、不思議と雨が止んだ。

なので、拝殿の写真は、大粒の雨が写っている。

一番最初の「神魂神社」と彫られた石の写真は、神魂神社の入口である。

入口の石段は急勾配で、急勾配の石段を上り終えるとすぐに拝殿がある。

入口の石段のとこらから、雰囲気が一変する。

神魂神社は、とてもエネルギーが高いようだ。

訪れる人によっては、「怖い」という感覚になるかもしれない。