賣布神社〜島根県松江市和多見町

2021/07/14

神社仏閣 速秋津姫 島根 不思議な体験 祓戸大神 賣布神社


 

賣布(めふ)神社




【所在地】


島根県松江市和多見町




【御祭神】


[主祭神]


速秋津比売神(ハヤアキツヒメノカミ)

*水戸ノ神、祓戸ノ神



[相殿神]


・五十猛命(イソタケルノミコト)

*素戔嗚尊の子


・大屋津姫命(オオヤツヒメノミコト)

*素戔嗚尊の子、五十猛命の妹


抓津姫命(ツマツヒメノミコト)

*素戔嗚尊の子、五十猛命の妹



[摂社神]


櫛八玉神(クシヤタマノカミ)

*速秋津比売神の孫、出雲大社の調理の神



賣布神社 入口


拝殿


境内の木




【由緒と歴史】


櫛八玉神が、速秋津比売神を生命の祖神として祀ったことが始まり。

後に相殿の三神が合わせて祀られた。

五十猛命・大屋津姫命・抓津姫命は、樹種の神。

「賣布」とは、海藻や草木が豊かに生えること。

おそらく、五十猛命・大屋津姫命・抓津姫命は、素戔嗚尊と一緒に、各地に種を蒔き、苗木を植え、植林していたのだろう。

祓戸ノ神(はらえどのかみ)とは、神道において祓いを司る神。

あらゆる罪・穢れを祓い去る神である。

瀬織津比売、速秋津比売、気吹戸主(イブキドヌシ)、速佐須良比売(ハヤサスラヒメ)の四神を祓戸四神と言う。

「大祓詞」での速秋津比売の役割は、「河口や海の底で待ち構え、もろもろの禍事(まがごと)罪・穢れを飲み込む」こと。




【境内摂社】


[和田津見神社]


祭神:櫛八玉神

   豊玉彦神

   豊玉姫神      



[金刀比羅神社]


祭神:大名牟遅命

   少彦名命



[船霊神社]


祭神:表筒男命 

   中筒男命

   底筒男命



[恵美須神社]


祭神:事代主命

   大国主命



[道祖神社]


祭神:猿田彦命



[白潟地主荒神]


祭神:速秋津比古命

   素戔嗚尊   



[常光神社]


常姫霊位を祀る。



[大松荒神]


地主荒神を祀る。



 左:金刀比羅神社 右:船霊神社




【不思議な体験】


*熊野大社で不思議な体験をして、*佐太神社と賣布神社を訪れたというか、行かされたというか、気付いたら訪れていた。

今回の島根の旅行で賣布神社と佐太神社に行く予定は全くなかった。

熊野大社に置いてあったパンフレットを見て、「賣布神社と佐太神社に行きたいな~」と無意識に言っていた私。

「時間があったら賣布神社と佐太神社に行こう」くらいにしか思っていなかった。

宿泊したホテルが宍道湖のそばで、賣布神社が車で10分の距離にあることが分かり、翌朝、朝一で賣布神社を訪れた。

参拝の時に、「遠方から来たのでもう来ることはないと思います。また近くを訪れることがあればお伺いします」と伝えた。

和田津見神社では「武内」の文字が見えた。

私のことを武内宿禰と呼んでいるのだろうか?

そして、次の目的地へと向かった。

今回の島根の旅行は、当日に宿を予約した。

コロナで観光客は少ないだろうと思っていたからだ。

しかし、この日の夕方、出雲に泊まる予定だったが、出雲の宿はたったの2部屋しか空いておらず、しかもかなり高級な宿だったので断念。

他の島根の宿を調べると、宍道湖周辺の宿の4部屋しか空きがなかった。

また宍道湖周辺の宿になった。 

ネットで予約を終えた瞬間、4部屋の空きが全てなくなった。

早速、予約したホテルに向かい、チェックインをしていると、「部屋の空きありますか?」と駆け込んで尋ねている人がいた。

ホテルのスタッフ「すみません。空いてません」

「私達も予約するのが数秒遅れたら、泊まるところなかったね」と主人に言った。

その後、外で夕食を済ませ、歩いてホテルに戻っていると、賣布神社と書かれた白い大きな看板が目に入った。

「ん?賣布神社⁉」

しかも、ホテルから歩いてすぐの場所にあった。

今朝も参拝したが、また参拝してホテルに戻った。

夜の賣布神社も静かで、夜だけど明るくて好きだった。

翌朝も朝一で賣布神社を参拝して、次の目的地へと向かった。

宍道湖周辺に宿泊したのも、賣布神社のそばに宿泊したのも、偶然ではなく、『また来るように』と呼ばれたようだ。

私が「もう来ることはないと思います」と言ったので、『また来なさい』と呼ばれたのだろう。

結局、朝・夕・翌朝と3回訪れた。



*熊野大社の詳細はこちら⇩

『熊野大社〜島根県松江市八雲町』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_9.html



*佐太神社の詳細はこちら⇩

『佐太神社〜島根県松江市鹿島町』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_16.html



夜の賣布神社


翌日早朝の賣布神社




【おわりに】


賣布神社は、本殿の真裏にある、金刀比羅神社(左)と船霊神社(右)が、均等に横並びしていたのが特徴的だった。

居心地がよく、帰りたくなかった。

いつも神社で参拝する際は、御挨拶をするだけなのだが、名残惜しくて、ついつい御挨拶以外のことを伝えてしまった。

そのお陰でと言ったらハヤアキツヒメさんに失礼だが、そのお陰でまた賣布神社を訪れることができたので嬉しかった。