【所在地】
島根県松江市八雲町
【御祭神】
伊邪那伎日真名子加夫呂技熊野大神櫛御気野命
(イザナギノヒマナコカブロギクマノオオカミクシミケヌノミコト)
【由緒と歴史】
出雲国造家は、この「熊野大社」を祀ってきた。
火の発祥の神社として、「日本火出初之宮(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも称される。
境内に「鑽火(さんか)殿」があり、発火の神器である「燧臼(ひきりうす)、燧杵(ひきりきね)が保管されている。
祭りや神事の際に、燧臼と燧杵を使って神聖な神火を起こす。
出雲大社で11月23日に行われる「古伝新嘗祭」では、神聖な火を起こすため、熊野大社の燧臼と燧杵を使用する。
熊野大社で10月15日に行われる「鑽火祭」で、出雲大社の宮司が、燧臼と燧杵を受け取りに熊野大社を訪れる。
これと似たような神聖な火を使う「火継神事」がある。
火継神事とは、出雲国造の祖・天穂日命(アメノホヒノミコト)の霊を引き継ぐ神事だ。
火継神事と同じことを天皇家が新嘗祭で行っている。
火継神事についてはこちら⇩
『神魂神社〜島根県松江市大庭町』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_12.html
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鑽火殿 |
【御祭神の説明】
祭神は1柱のみ。
伊邪那伎日真名子加夫呂技熊野大神櫛御気野命。
「伊邪那伎日真名子」は、イザナギノミコトが可愛がる御子。
「加夫呂技」は、聖なる祖神。
「熊野大神櫛御気野命」は、熊野に坐します櫛御気野命。
実際の神名は、櫛御気野命。
素戔嗚尊(スサノオノミコト)とされている。
【意宇六社】
島根では『意宇六社』巡りをしようと、場所・ルート・所要時間を綿密に調べ、メモした。
意宇六社(おうろくしゃ)
・揖屋(いや)神社
・熊野大社
・六所神社
・眞名井(まない)神社
・八重垣神社
・神魂神社
意宇とは、国引きの際に『意宇の杜』に杖を突き立て、国引きを終えた場所。
古代出雲の政治と文化の中心地。
この六つの神社は、出雲国造ゆかりの社。
意宇の杜も訪れた。
意宇の杜はこちら⇩
『揖夜神社と意宇の杜〜島根県松江市』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_10.html
紙に書いたメモを持って行ったのに、六所神社、眞名井神社だけ、すっかり行くのを忘れていた。
帰宅して数日後、忘れていたことに気付く。
「最悪!行くの忘れた…しかも、意宇の杜から眞名井神社と六所神社はすぐ側だったのに…」
六社行かなければならないのに、完全に眞名井神社と六所神社が頭から消えていた。
【不思議な体験】
熊野大社の駐車場に着くと、「ここ夢でみた」
夢で訪れていた。
もちろん初めて訪れる神社だ。
境内の舞殿を見て、「これも夢で見た」
鑽火殿を見て、「本で見て気になっていた、燧臼と燧杵ここにあるなんて知らなかった。見れてよかった」
御守りを見ていたら、置いてあるパンフレットが気になった。
『ご縁の道 心の旅
出雲国を神さま仏さまと巡る
出雲国神仏霊場 』
出雲の神仏霊場巡りマップだった。
「第4番 佐太神社、第6番 賣布神社、時間があったら行きたい……。ん!?」
気がつくと、無意識にパンフレットを手に取り、開いて、この2つの神社の名前を口ずさんでいた。
『佐太神社』と『賣布(めふ)神社』に行きなさいということなのだろう。
だから、眞名井神社と六所神社を忘れさせて、佐太神社と賣布神社に行くことになったのだろう。
佐太神社と賣布神社はこちら⇩
『佐太神社〜島根県松江市鹿島町』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_16.html
『賣布神社〜島根県松江市和多見町』
https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_14.html
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舞殿 |
【おわりに】
御守り売り場で販売していた「御櫛(みぐし)が気に入ったので購入。
袋の中には縁結守も入っていた。
縁結びとは、男女の恋愛の縁を結ぶだけではなく、よい巡り合わせの縁を結ぶのも縁結びではないだろうか。
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御櫛 |
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