熊野大社〜島根県松江市八雲町

2021/07/09

スサノオ 意宇六社 火継神事 熊野大社 松江 神社仏閣 島根 不思議な体験



熊野大社(くまのたいしゃ)



【所在地】


島根県松江市八雲町




【御祭神】


伊邪那伎日真名子加夫呂技熊野大神櫛御気野命

(イザナギノヒマナコカブロギクマノオオカミクシミケヌノミコト)














【由緒と歴史】


出雲国造家は、この「熊野大社」を祀ってきた。

火の発祥の神社として、「日本火出初之宮(ひのもとひでぞめのやしろ)」とも称される。

境内に「鑽火(さんか)殿」があり、発火の神器である「燧臼(ひきりうす)、燧杵(ひきりきね)が保管されている。

祭りや神事の際に、燧臼と燧杵を使って神聖な神火を起こす。

出雲大社で11月23日に行われる「古伝新嘗祭」では、神聖な火を起こすため、熊野大社の燧臼と燧杵を使用する。

熊野大社で10月15日に行われる「鑽火祭」で、出雲大社の宮司が、燧臼と燧杵を受け取りに熊野大社を訪れる。

これと似たような神聖な火を使う「火継神事」がある。

火継神事とは、出雲国造の祖・天穂日命(アメノホヒノミコト)の霊を引き継ぐ神事だ。

火継神事と同じことを天皇家が新嘗祭で行っている。


火継神事についてはこちら⇩

『神魂神社〜島根県松江市大庭町』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_12.html


鑽火殿













【御祭神の説明】


祭神は1柱のみ。

伊邪那伎日真名子加夫呂技熊野大神櫛御気野命。

「伊邪那伎日真名子」は、イザナギノミコトが可愛がる御子。

「加夫呂技」は、聖なる祖神。

「熊野大神櫛御気野命」は、熊野に坐します櫛御気野命。

実際の神名は、櫛御気野命。

素戔嗚尊(スサノオノミコト)とされている。




【意宇六社】


島根では『意宇六社』巡りをしようと、場所・ルート・所要時間を綿密に調べ、メモした。


意宇六社(おうろくしゃ)

・揖屋(いや)神社

・熊野大社

・六所神社

・眞名井(まない)神社

・八重垣神社 

・神魂神社


意宇とは、国引きの際に『意宇の杜』に杖を突き立て、国引きを終えた場所。

古代出雲の政治と文化の中心地。

この六つの神社は、出雲国造ゆかりの社。

意宇の杜も訪れた。


意宇の杜はこちら⇩

『揖夜神社と意宇の杜〜島根県松江市』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_10.html


紙に書いたメモを持って行ったのに、六所神社、眞名井神社だけ、すっかり行くのを忘れていた。

帰宅して数日後、忘れていたことに気付く。

「最悪!行くの忘れた…しかも、意宇の杜から眞名井神社と六所神社はすぐ側だったのに…」

六社行かなければならないのに、完全に眞名井神社と六所神社が頭から消えていた。




【不思議な体験】


熊野大社の駐車場に着くと、「ここ夢でみた」

夢で訪れていた。

もちろん初めて訪れる神社だ。

境内の舞殿を見て、「これも夢で見た」

鑽火殿を見て、「本で見て気になっていた、燧臼と燧杵ここにあるなんて知らなかった。見れてよかった」

御守りを見ていたら、置いてあるパンフレットが気になった。

『ご縁の道 心の旅

  出雲国を神さま仏さまと巡る 

           出雲国神仏霊場  』

出雲の神仏霊場巡りマップだった。

「第4番 佐太神社、第6番 賣布神社、時間があったら行きたい……。ん!?」

気がつくと、無意識にパンフレットを手に取り、開いて、この2つの神社の名前を口ずさんでいた。

『佐太神社』と『賣布(めふ)神社』に行きなさいということなのだろう。

だから、眞名井神社と六所神社を忘れさせて、佐太神社と賣布神社に行くことになったのだろう。


佐太神社と賣布神社はこちら⇩


『佐太神社〜島根県松江市鹿島町』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_16.html


『賣布神社〜島根県松江市和多見町』

https://keipandkeip.blogspot.com/2021/07/blog-post_14.html


舞殿













【おわりに】


御守り売り場で販売していた「御櫛(みぐし)が気に入ったので購入。

袋の中には縁結守も入っていた。

縁結びとは、男女の恋愛の縁を結ぶだけではなく、よい巡り合わせの縁を結ぶのも縁結びではないだろうか。

御櫛